楮(こうぞ)から悠久紙ができるまで

The process of creating Yukyushi

楮(こうぞ)を栽培し刈り取る cultivated and harvested

4月~11月、手間をかけて太く良質な楮に育てる。3~4mに成長したら根元から刈り取る。昼夜の温度差の大きい五箇山だからこそ、樹皮の中の繊維が細く長くなり、繊維同士が絡み合い強靭な紙になる。

楮を蒸して木槌でたたく steamed and pounded

楮の原料を蒸し上げ、木槌でたたいて皮を剥ぎやすくする。

楮はぎ The mulberry is peeled

手作業で皮を剥ぐ。


楮はぎ The mulberry is shaved

手作業で皮を剥ぐ。

雪さらし Snow bleaching

雪の上に広げて晒すことで葉緑素が抜け、天然の白色が得られる。さらし粉(漂白剤)を使うと繊維を痛めてしまう。日光と反射光の自然の力で漂白された和紙には、天然のパワーがみなぎる。

楮を洗い煮る The mulberry is washed and bolled

清水で黒皮をきれいに洗い流し、ソーダ灰を入れ煮る。

ちり取り Cleaning

繊維状になった皮のちりやごみを丁寧に取り去る。

繊維ほぐし The fibers are disentangled

繊維をほぐしてドロドロにする。

紙漉き Paper making

粘液を加え簾桁(すけた)で和紙を漉く。紙漉きに欠かせないトロロアオイも自家栽培している。

乾燥・選別 Drying and sorting

蒸気乾燥板に張り付けて乾かし、厚みなど選別して仕上げる。天気の良い時は天日で干し、良質の和紙に仕上げる。